(Dine D’Ruscha , Sound Like Hugo)
目まぐるしく変化し続けるエレクトロニック・ミュージック・シーンにおいて、DJ Yellowのようにシーンの揺籃期を経験しながらも、数十年間も最前線で活躍してきたDJは数少ない。
Mike OldfieldからJeff Mills、James HoldenからJosh Winkなど、幅広い音楽に影響されてきたDJ Yellowは、ヒプノティックなテクノとディープ・ハウスを融合させ、唯一無二のサウンドを作り上げた。躍動感がありながらも、メランコリックなサウンドを特徴とする彼は、メロディとグルーヴを巧みに組み合わせ、DJプレイでオーディエンスを魅了し続けてきた。
アラン・ホーことDJ Yellowは、1979年に13歳からレコードを集めるようになり、兄から譲ってもらったターンテーブルでジェームス・ブラウン、バリー・ホワイトを聴いて夢中になった。
そんな彼は、パリの貧困とゲットーを抜け出すために、DJになることを夢見るようになった。
才能とDJカルチャーへの愛情によって、彼は瞬く間にパリの注目スポットであるBain Douche(パリのStudio 54と知られるクラブ)、パリ初のヒップホップ・クラブであるChez Roger Boite FunkでDJするようになった。「ザ・ヒップホップDJ」として知られるようになった彼は、フランス独自のヒップホップ・サウンドのポテンシャルに気づいたパイオニアでもある。
クリス(ボブ・サンクラー)と90年代初期に出会い、彼の人生は変わった。地元での名声に満足していなかった彼は、クリスと組んで彼らが愛する音楽をより大きなオーディエンスに広めることを決意。
共通の哲学を持った二人はYellow Productionsレーベルを1993年に設立。アンダーグラウンド・レーベルとしてスタートしたYellow Productionsには、Dimitri From Paris、Kid Loco、Bang Bang、Joe Claussel、そしてBob Sinclarなど、DJ Yellowがセレクトした個性豊かなアーティストが集まり、フレンチ・サウンドの形成に多大な貢献をした。
10年間のレーベル活動で数々のアーティストとコラボレーションをし、新人アーティストのキャリアに貢献したDJ Yellowは、Composite Recordsを立ち上げ、彼自身や仲間のKing Britt、Dubfire、Varoslav、Hitech 2、Mindz Kontrol Ultra、Daniel Kyo、Charles Webster、James Johnston、Duff Disco、San Sodaの作品をリリースするようになった。Mindz Kontrol Ultra、Alain Ho、Sound Like Hugo、Dine D’Ruscha、そしてもちろん DJ Yellow名義の作品をComposite Recordsからリリースし、多様性のあるサウンドを世界に発信してきた。
Ovum RecordingsからDJ Yellow名義で”Dance with Me”をリリースし、Josh Winkがエディットした”Sleep with Me”もこのEPに収録された。このトラックは、Cr2からリリースされたSpace Ibiza 2009コンピレーションにもセレクトされた。イビザのCocoon10周年記念を祝った「Cocoon Records 2」CDのミックス・コンピレーションにはDJ Yellowの”Fubu” がセレクトされた。
ディープ・ハウス・シーンの注目レーベルFreerange RecordsからDplayリミックスが収録された「Mindz」EPがリリースされ、Beatport Deep Houseチャートで9位にランクイン。Plastic Cityレーベルから2009年11月にリリースされた10曲入りのセカンド・アルバム「Ending of Time」は、ディープでファンキーなテック・ハウス、温かみのあるベースとパーカッション、ディープでセクシーなダンスフロア・チューンが話題になった。
2012年にDJ YellowはOvum Recordings、Buzzin’Flyなどのレーベルから作品をリリースし、“Remember the Future”はBeatport Top 100 Deep Houseで8位、Top Generalチャートでは15位を獲得。The Esquisite Pain Recordsからリリースされた“Into a Deep”はBeatport Top 100 Deep Houseで9位、Top Generalでは20位を獲得。自身のComposite Recordsからリリースされた”Special”にはTracy Kがフィーチャーされ、Beatport Top 100 Deep Houseでは12位、Top Generalでは23位を獲得。
2013年にCompost RecordsからリリースされたDJ Yellowの“No One Gets Left Behind”は、世界中でクラブ・ヒットになり、Sven Vath、Tale Of Us、Dixon、Ame、Ricardo Villalobosなどもプレイして話題になった。
世界中の音楽ファン、クラブ・ピープル、アーティストをインスパイアし続けるDJ Yellowから今後も目が離せない。






